戦略コンサルティングファームの会社別の特徴シリーズです。
欧米系の戦略コンサルティングファームで有名なファームを忘れていましたので追記します。AlixPartners(アリックスパートナーズ)という米国で起業再生を出自とした戦略コンサルティングファームです。アリックスパートナーズは、マッキンゼーなどと比べて歴史は浅いですが、2000年代にゼネラル・モーターズやエンロンの経営危機の際に、再生支援を行っていたことなどを実績に、大きく成長してきたコンサルティングファームです。日本オフィスは人数はさほど多くないですが(約20人)、他ファームと比べてベテランのコンサルタントによって、PEファンドを中心に支援を行っています。
Contents
アリックスパートナーズの入社難易度
→超難関★★★
戦略コンサルのマネージャー経験×人間性×マネジメント経験×英語力を全て備えるメンバーを選んで採用しているという意味で、非常に選考は厳しいです
- 原則、マッキンゼー、BCG、ベインアンドカンパニー、A.T.カーニー、Booz&Companyでマネージャーを経験した人しか採用されません(ジュニアは比較的フレキシブルな模様ですが、各社のマネージャー経験者でも基本的に一番下からの入社になるようです)
- マッキンゼーなどは、「地頭は良いけど冷たい印象」のコンサルタントが目立ちますが、アリックスパートナーズはクライアントと伴走できる人間性も重視しており、地頭が良いだけの人は入社できないようです(選考プロセスにおける性格をはかる適性検査や、カウンセリングでかなりの人数を落としているとか)
- 更に事業会社である程度のマネジメントポジション(中堅~大企業の部長以上、ベンチャーの役員など)を経験しているというのも入社要件となっています
- 英語力は入社時点で高度なレベルを求められます。社内会議やメールなども原則英語で日本語は補足的な位置づけであるため、英語ができるかということを強く確認しています
アリックスパートナーズの雰囲気、プロジェクトの内容
→家族的な雰囲気だが、ファンド的な側面も
- アリックスパートナーズは少人数なこともあり家族的なようです。しかし、コンサル経験に加えてファンドでの勤務経験をもつメンバーが一定数在籍しているため、社内の雰囲気はファンドっぽいところもあるようです。
- 給料の高いシニアメンバーが多いことから、クライアントへチャージするコンサルティング料金は、業界でダントツに高額と言われています。結果として、その金額を払えるクライアントは少ないため、アリックスパートナーズのクライアントの多くがPEファンドというのが実態のようです(DDやPMIのプロジェクトが中心)
- プロジェクトの多くは常駐型で、時にはクライアント企業の名刺を持ってプロジェクトを行うことも多いようです
アリックスパートナーズの給料・制度
→額面は業界で最高水準
- 退職金や費用精算制度などがどこまで存在するかは情報がないのですが、アリックスパートナーズの給料は額面レベルでは業界最高水準と言われています
- アリックスパートナーズのタイトルは4-5階層に分かれており、給料はアソシエイト1,500万円~、バイスプレジデント2,000万円~、ディレクター3,500万円~、マネージングディレクター5,000万円~というのが基本のようです。
- 原則Up or Outは採用されておりませんが、さすがにパフォーマンスが悪いコンサルタントはクビになっているのではないかと思います
アリックスパートナーズの出身者
- 西浦裕二(アクサ損害保険取締役会長)
- 石坂弘紀(ライブドアホールディング代表取締役社長)
- 平野博文(KKRジャパン代表取締役社長)
- 森澤篤(マースジャパンリミテッド社長)
- 榊淳(株式会社一休代表取締役社長)
※他にも多数いますが別途追記予定