身分制度の色が残る戦略コンサルティングファームの仕組み

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戦略コンサルティング会社のピラミッド構造は歴史上の奴隷制度とよくなぞらえます。パートナーという貴族とその取り巻きであるプリンシパル(ディレクター)が、奴隷使いであるマネージャーを従え、その下でコンサルタントやアナリストと呼ばれる奴隷が血のにじむような汗を流している、そんな構造に似ているからです。

構造的には奴隷制度と似ていても、奴隷使い・奴隷も世間一般から見れば高収入を得ていることで、コンサルティング会社での奴隷制度は一定のエコシステムが機能しています。また、コンサルティング会社を退社することにより、足枷を自ら外す自由を持っているという点からも、コンサルティング会社のマネージャー以下は「プロフェッショナル奴隷」と呼ぶのが適切(?)かもしれません。

アナリスト

新卒でコンサルティング会社に入ると与えられる称号で、先輩奴隷であるコンサルタントやアソシエイト、奴隷使いであるマネージャーの下で、細かく切り分けられたタスクを遂行します。

データや情報を見て、分析を行い、わかりやすいパワーポイントのスライドに落としていくことが主な役割で、適正があれば事業モデルをエクセルで回すこともあります。同時に、チーム内ディスカッションの日程調整や、会議室予約、チームディナーのアレンジなどありとあらゆるロジ雑用をこなします。給与は500~800万円ぐらいです。

(シニア)コンサルタント、(シニア)アソシエイト

下級奴隷を卒業できると、給与が2倍近くに跳ね上がり、高級奴隷に昇格できます。年齢は新卒入社、中途入社で幅がありますが、25-30代前半が中心です。

基本的にやることはアナリストと変わりませんが、クライアントと接する機会が増え、ロジ業務のうちクライアントに関わるものを担当することも多いです。給与レンジが上がってくるので、2-3年でマネージャーに上がれるか(=奴隷使いとしての資質があるか)もシビアに評価されるポジションです。給与は1,500万円前後であることが多く、25-26歳で昇格を果たすと女性ウケも非常に良くなるポジションです。

マネージャー

晴れて奴隷の卒業です。奴隷使いとしての生活が待っています。昇格直後は感無量で、ようやく戦略コンサルティング会社で一人前になれた達成感を感じることができます。が、そんな気持ちもすぐに消失します。奴隷使いも結局はパートナーによる利益搾取の片棒を担いでいる存在であり、どちらかというと奴隷に近いことに気がつくからです。(近年は働き方改革により、マネージャーポジションが奴隷寄りになっている傾向あり)

奴隷使いであるマネージャーとなり、「真の王様であるパートナーを目指そう」という人と、「給与をなるべく維持して、下野(退社)して楽に生きよう」という人に大別されます。

昇格時点で奴隷使いとしての素質は認められているため、プリンシパルやパートナーを目指す上ではいかに「王族の仲良しクラブ」に入れてもらうかが重要な課題となってきます。

年収は2000万円程度ですが、日本では累進課税が一気に強まる給与帯ですので、コンサルタント、アソシエイト時代とイメージほど大きくは変わらないような気もします。

プリンシパル、ディレクター

奴隷使いとしての仕事も少なくなってきます。このレベルに昇格できた時点で、王族の仲良しクラブには入れていますが、あとはどこまで王族と「真の仲間」になれるかという戦いが待っています。

またこのクラスからは、評価が日本オフィスで完結しないことも多く、グローバルでのアピール力みたいな要素も重要になってきます。

「こいつは王族として売上が上げられているか/上がりそうか?、日本オフィスを代表できる存在か」という点がシビアに評価されるようになります。給与は2500~3000万円程度です。

パートナー

ようやく王への就任です。おそらく同期は1人も残っていないか、いても1人というような状況でしょう。ファーム内では全てのスタッフから最大級の敬意を評される存在...であって欲しいがそうでもない。実際にはモラルや、取ってくるプロジェクトの面白さなど色々な理由で、敬意を表されないパートナーが存在することも加えておきます。

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