戦略コンサルタントの辞めどき

更新日:

戦略コンサルタントはいつまで続けるべきか

戦略コンサルタントの辞めどきは難しい問題です。ほぼ全てのコンサルタントは、遅かれ早かれいつかコンサルタントを辞めることを想定しながら仕事をしています。

私は、少なくともマネージャーに上がるまでは、かじりついても戦略コンサルティングファームに在籍する(在籍できるようにする)というのが望ましいと思います。自分でプロジェクトを設計し、顧客の信頼を勝ち取り、ジュニアメンバーを統率しながらプロジェクトを進めることで身につくスキルは、企業の問題解決プロセスに共通する汎用スキルであるからです。

近年はコンサルタントの大量採用により、2-3年でファームから弾き出されてしまったコンサルタントが市場に多数存在します。需要と供給の観点から、マネージャー未満で外に出たポストコンサルタントにとっては、良い転職先を見つけるのも難しくなってきているという実情もあります。

実態として、戦略コンサルティング会社でマネージャーに上がることは、相当難しいというのが現実です。確率的には大企業に新卒で入社して、執行役員に上がれるぐらいの割合でしょう。しかもライバルとなる同僚のほぼ全員が各社のエースクラスという環境です。だからこそ転職市場は戦略コンサルティング会社のマネージャー経験者を評価するのです。一度戦略コンサルティング業界に入ったからには、何が何でもマネージャーに上がってやるという気概を持ち続けることが重要だと思います。

戦略コンサルタントを辞めるパターン

以下では、戦略コンサルタントがファームを卒業する際のパターンを紹介したいと思います。

戦略コンサルタントの辞め方には、個人都合の理由と、会社都合の理由に大別されます。個人都合の理由としては、事業会社・ファンドへの挑戦、企業、ワークライフバランスの見直しなどが挙げられ、会社都合の理由というのがup or outによるものです。

最近はファームとしてもリスクを考慮し、評価会議で一発アウトという例は減ってきています。しかしフィードバックで「警告」を出し続ける、プロジェクトにアサインせず干す、1-2ヶ月の有給休暇の付与による転職活動推奨する などの多彩な手法を使って、「見切った社員」を自主退職に追い込みます。形式上は自主退職ですが「実質アウト」です。

実質アウト」も含め、退社パターンとして多い例をまとめました。

MBA卒が半年〜2年で切られる

このパターンは各社かなり多いです。コンサルティング会社において、MBAの有無は仕事のできる/できないとはあまり関係がありません。MBAホルダーは原則マネージャーの手前のポジションで採用されます。年収も各社1,500万円程度と高いため、「マネージャーの素質がない」と判断された時点でアウトになります。

私が以前所属していた戦略コンサルティング会社のパートナーは、「MBA卒で入って3年でマネージャーに上がれない人材は無価値」とまで言い放っていました。ATカーニーでは、MBA卒が入社半年でアウトになるケースがよく見られます。Bain&Companyも厳しいですね。マッキンゼー、Strategy&も一定率がアウトになっています。

事業会社からの転職者がアナリスト/コンサルタントとして入社し、シニアコンサルタントに上がれず、2-3年で切られる

このパターンもよく見ます。特にバックグラウンドで営業系だった方や、論理より根回しが重視される会社で働いていた方などが、コンサルティング会社の水に合わない(成長できない)結果クビになるという光景が見られます。

新卒が1−3年で辞める

これも昔から数としてはかなり多いです。新卒の5年定着率は10%ぐらいです。

新卒で戦略コンサルタントになった人の悩みとして「ビジネスがよくわからず、パワポを作っているだけで面白くない」というものがあります。「ビジネスをやってみたい」「合わなければまたコンサルに戻れば良い」という考えで、ファームを去る社員は毎年一定数存在します。

新卒が転職者と異なるのは、非常に優秀な社員でも、事業会社に流出するという点です。(シニアメンバーが引き止めようとうするものの、引き止められないということも散見)

昇格したてのマネージャーが辞める

マネージャー以上になると、人数が限られるため数としては多くないものの、たまにあります。理由は「分析はできるが、顧客のエクスペクテーションコントロールができない」、「マネージャーになると、営業や雑務など面倒な仕事が増える」、「マネージャーに昇格したことを印籠に転職を果たす」などでしょうか

パートナーに昇格することを諦めたプリンシパル/ディレクターが辞める

このレベルになってくると、もはや「アウト」と表現することは不適切かもしれません。コンサルタントしての問題解決の高さは疑いの余地もありませんし、単にパートナーとして営業活動をするのが嫌なため別の道を探すという人もいます。

戦略コンサルタントとして③-⑤を理由に退社するというのは、「悪くない選択」だと思います。一方で戦略コンサルタントとして入社したからには、①-②のような辞め方は極力避けられるよう、日々研鑽を続けたいところです。戦略コンサルタントになったからには、まずは4-6年を目標にマネージャーへの昇格を目指すというのが良いと思います。

-戦略コンサルタント卒業後について

Copyright© 戦略コンサルタントという選択 , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.