アーサー・D・リトル

世界最古の戦略コンサルティングファームという説もある、アーサー・D・リトル(ADL)の紹介をします。

伝統的に研究開発部門のR&D戦略に非常に強く、エッジの立っている会社です。在籍するコンサルタントも大半が理系の院卒であり、アーサー・D・リトルは戦略コンサルティングファームの中で非常にユニークなポジションにあります。

アーサー・D・リトルの入社難易度
→難関★★

・70-80人と小規模な陣容であり、Up or Outを採用していないため、戦略コンサルティング会社中では人材の流動性が低く、オファーを得るのは難しい傾向にあります
・アーサー・D・リトルの面接においては、難しいケース問題は出題されず、フェルミ推定が出題される傾向にあります。アーサー・D・リトルの採用プロセスでより重視されていると思われるのが、業界の専門的知見です。面接中に業界のマニアック部分を色々と掘り下げてきます

アーサー・D・リトルの雰囲気、プロジェクトの内容
→ボトムアップであり、戦略コンサル色が薄い

・アーサー・D・リトルに在籍する多くのコンサルタントが認める通り、徹底した調査、棚卸しによる超ボトムアップのアプローチを取ります
・アーサー・D・リトルにおいてうまくパフォームできたからといって、戦略コンサルタントしてどこでも戦える実力が付くわけではないということは、在籍している多くのコンサルタントが口にしています
・得意な業界は、自動車、化学・電力、ライフサイエンスですが、通信やPEファンド・総合商社向けの案件も増えています
・社内の8割は理系であり、文系は数えるほどしかいません(通信系のプロジェクト等で文系が一部いる)
・日本オフィスはグローバルで比較的尊敬されており、米系ファームの中では珍しく米国や欧州ファームと対等か優位な立場でコミュニケーションを取ることができます。製造業においては日本企業は一目置かれている部分があるからのようです。

アーサー・D・リトルの給料・制度
→上位ファームと比べて2割給料は少ない

・ビジネスアナリストは600万円程度からスタートですが、数年でコンサルタントになると900万程度にアップします。その後、コンサルタントの後期には1,200万円程度まで上がり、マネージャーは1,600万円程度〜というのが一般的なレンジです
・原則Up or Outはて適用されておらず、プロモーションできないコンサルタントはある程度の期間で自分から見切りをつけて次の活躍の場を探すという形です

アーサー・D・リトルの出身者

・グレン・S・フクシマ(エアバスジャパン取締役会長)
・高田貴久(プレセナ・ストラテジック・パートナーズ代表取締役)
※他にも多数いますが別途追記予定

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