コロナウイルスの蔓延・自粛の長期化により、「巣ごもり需要」が注目されています。4月から新たに社会人となった新入社員のみなさんの中には、出社ができず、研修がオンラインになるなど、どこか宙ぶらりんになってしまっている方も多いのではないかと思います。ただ、このコロナウイルスで難しい状況であってもオーナーシップを持ちながら、着実に前進していくことで周囲と大きく差をつけることが可能です。
この記事では、新入社員の方が読んでおきたい本をいくつか紹介したいと思います。
入社一年目の教科書(岩瀬大輔)
少し古い本ですが、新入社員の定番本です。コロナウイルスの影響により、今年は例年の2.5倍売れているようです。東京大学法学部を卒業し、新卒で戦略コンサルティング会社であるボストン・コンサルティング・グループに入社、ハーバードビジネススクールにてMBAを取得後、リップルウッドというプライベート・エクイティ・ファンドを経由して、ライフネット生命保険を創業するという華やかな経歴を持つ岩瀬大輔氏の書籍です。
「入社一年目の教科書」では「何のためにかを考える」、「ミスをしたら再発防止の仕組みを考えよ」などどの会社にいても普遍的な原則から、「宴会芸は死ぬ気でやれ」など一部の体育会企業で参考になりそうなものまで多岐に渡っています。多岐に渡っているがゆえに、少し全体としてまとまりが悪くなってしまっている部分もありますが、内容も平易ですので、新入社員の方が読んでみて、響いた箇所から取り入れていくというのが良いのではないかと思います。(正直、マッキンゼー、BCG、ベイン、A.T.カーニーなど戦略コンサルティング会社の新入社員は他の本を読んだほうが良いと思います)
入門 考える技術・書く技術(山崎康司)
新入社員が早急に身につけるスキルは「文を書くこと」です。社会人ではメール送信、議事録の作成など、新入社員時代から文を書く頻度が大きく増えます。もちろん、これらはコミュニケーションの手段ですので、「伝われば良い」というのもあるのですが、読みやすく・簡潔な文を書ける=頭の中がよく整理されているということであり、上司や先輩は、メールや議事録を見て、その新入社員が賢いかを判断しているという面も否めません。
バーバラ・ミントの本家「考える技術・書く技術」よりも内容が平易になっておりますので、新入社員にも大変おすすめです。
コンサル一年目が学ぶこと(大石哲之)
こちらはコンサルタントのマインドセットやスキルをハイレベルで書いた入門書です。コンサル系の本を多数読んだことがある方にとっては、新しい発見はほとんどない本ですが、コンサル業界への就職活動を全くしなかった方にとって、このレベルでコンサルタントのマインドセットやモチベーション、動き方を知識で知っておくことは非常に意味があることだと思います。(「世の中にはこういう人もいるのだな」というのを知る意味で)