ロングリーチグループ、ビアメカニクスを売却へ

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香港系PEファンド ロングリーチがビアメカニクスの売却を検討中

ロングリーチグループは2013年に日立製作所からカーブアウトによる買収したビアメカニクスの売却を検討しており、すでに1次入札プロセスを進行中です。

ビアメカニクスは 神奈川県を本社に、横浜、静岡、御殿場に製造拠点を構えており、 プリント基板加工設備を製造する会社です。ビアメカニクスは、2013年に日立製作所の事業整理の一環で、ロングリーチグループに売却されました。既にロングリーチの経営参画後7年が経過しており、ようやくビアメカニクスのイグジットが動き出しています。

ビアメカニクス売却の背景

2013年に日立製作所よりカーブアウトによる事業買収を行って以降、ロングリーチはビアメカニクスの経営改善に苦労していたと言われています。ロングリーチによる買収直前の2012-13年には、ビアメカニクスは中国・台湾メーカーなどとの競争の激化により連続赤字に転落していました。ロングリーチの当時のビアメカニクスの買収金額は100億円前後と言われる中、買収後もなかなかビアメカニクスを黒字転換させられず、苦戦していたと言われています。結果として、ビアメカニクスのイグジットは2020年までずれ込んでしまいました。

直近では新型コロナウイルスによる景気低迷が懸念される中、ビアメカニクス売却の入札に参加する企業がどの程度いるのか、ビアメカニクスに対してどのようなバリュエーションがつくのかという点には不透明感もありますが、ビアメカニクスの手掛けるプリント基板加工機は非常に裾野の広い事業であることもあり、新型コロナウイルスによる企業価値毀損は少ないのではないかとも見られます。直近ではEBITDAベースで20億程度を生み出しており、売却価格の目線は200億前後になるのではないかと見られます。

ビアメカニクスの買収候補先

ビアメカニクスが事業ドメインとするプリント基板市場は今後の成長余地を見込みにくい市場です。加えて、ロングリーチグループはこれまで清水秀晃社長はじめ、金融、戦略コンサル出身のプロ経営者を複数名投入して、ビアメカニクスの経営改善に取り組んできたことから、コスト削減は骨を砕くほど行ってきた可能性が高いと見られます。

これらを考えると、ビアメカニクスのスタンドアロンでのさらなる企業価値の向上は非常にハードルが高く、PEファンドへの売却という可能性は低そうです。主に規模・領域・エリアの拡大などでシナジーが見込める目海外事業会社が主な買収候補先になるのではないかと予測されます。

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