戦略コンサルへの転職前にやるべきこと

更新日:

筆記試験、ケース面接、パートナー面接などを経て、戦略コンサルティングファームから無事に内定(オファー)を得られた方は、転職活動の成功による安心感と達成感、そして新しいチャレンジに向けたワクワク感に満ちあふれているのではないかと思います。

一方で戦略コンサルティングファームに転職したいと思いたった時のモチベーションの源泉を思い出して頂きたいと思います。多くの皆さんは、クライアントを支援を通してゆくゆくはパートナーを目指したい、戦略コンサルタントとしての経験を活かして起業したい・プロ経営者になりたいなど、「将来の成功」の通過点として戦略コンサルティングファームの門を叩いているのではないかと思います。

これら将来の成功をつかむためには「戦略コンサルタントとして良いスタート」を切ることが非常に大切です。良いスタートを切れずに早期にアウトになったり退職勧告を受けてしまったりすることは、せっかく掴んだ戦略コンサルタントとしてのチャンスをみすみすドブに捨ててしまうことと同義であるからです。

そのようなことにならないよう、戦略コンサルティングファームからオファー獲得後にやっておいたほうが良いことを3点まとめておきたいと思います。

スキルの強化

別の記事で、戦略コンサルタントが入社前に読むべき本を挙げています。

具体的にどの本を読めばよいか、ということに関しては以下の記事を参考にしていただければと思います。


思考・分析スキルの強化

「ケース面接を突破できたのだから、自分の分析スキルは戦略コンサルタントとして充分だろう」というのは、陥ってしまうことが多い誤解です。ケース面接を突破し、戦略コンサルティングファームからオファーを獲得できるというのは、「スキル、ウィルともに最低限の素養が備わっている」ことを評価されたに過ぎません。

戦略コンサルティングファームでは、年に2-3回正式なフィードバックを受ける機会があります。そこでは強みや成果の他に、ディベロップメントニーズとして改善が必要なポイントの指摘を受けます。このディベロップメントニーズとして多くのコンサルタントが、論理的思考力の改善を指摘されます。これは、戦略コンサルタントという仕事では常に論理的思考力、つまり「分析スキル」の改善を求められることを示しています。当然、ケース面接を合格になったからと言って戦略コンサル未経験の方の分析スキルが充分であるということはあり得ません。

思考・分析スキルは自力で強化するのは限界があるのですが、戦略コンサルティングファームへの入社前に基本書を読むことでコンセプトな理解を充分に深めておくことは超重要です。

最低限の表現スキルの構築

戦略コンサルティングファームにおけるアウトプットはパワーポイントとエクセルがメインになります。これは戦略コンサルタントの必須スキルであり、言語のようなものです。入社時にパワーポイントとエクセルの基本を知らないということは、日本語しか話せない社長の秘書として日本語を話せない方が働くようなものです。

パワーポイントやエクセルのスキルは一部入社後に教えてもらえる部分もありますが、大半は自分で身につけていかなければならないものです。入社前に最低限の準備をしておかなければ、「ダメなやつ」扱いを受けてしまうことは必至でしょう。

特にパワーポイントのスキルアップについては、基本的な書籍を読む他に、「上場会社の決算資料を見る」という方法があります。多くの元戦略コンサルタントが働いている、DeNA、エムスリー、ファーストリテイリング、通信会社、総合商社などの決算資料は良いパワーポイント資料となっていることが多いです。

英語力の強化

他の記事でも書いている通り、戦略コンサルタントにとって英語力の必須性は下がってきています。

しかし、「高い英語力が身を助ける」部分があることもまた事実です。英語力が非常に高い人は、グローバル案件で自分のポジション+1ランクの仕事ができるケースがあります。チーム内やクライアントとのディスカッションで、外人メンバーと英語力に全く遜色なくディスカッションできる人は、貴重な存在とみなされる場合があるからです。

このプラス1ランクというのはプロモーション(昇進)を考えた非常に重要です。戦略コンサルティングファームでは基本的に、「次のランクの仕事ができる」というお墨付きがない限りプロモーションをさせないからです。

戦略コンサルティングファームへの入社後はやることが多すぎてなかなか英語力強化にかけられる時間は少ないため、内定者のうちに英語力をアップさせておくことが必要です。

戦略コンサルティング会社における英語力の重要性については以下の記事も参考にしていただければと思います。

将来のキャリアイメージの明確化

転職で戦略コンサルティングファームへ入社する方は特に重要だと思います。戦略コンサルタントのプロジェクトアサインの際には、本人の意向もそれなりに考慮されます。そのときに「何でも良いです」というのはある意味良い答えなのですが、このスタイルは年齢相応の専門性が身につかず、将来コンサルティングファームを卒業するときに自分が行きたい業界に行けないという事態を招くリスクがあります。

「自分は将来この業界で生きていきたい」という明確なイメージが有ると、将来の自分の目標の実現に向けて役に立ちそうなプロジェクトはどれか?という観点で、シニアメンバーに積極的な社内営業をかけることも可能になります。年間に入れるプロジェクトの数は多くてもせいぜい7-8プロジェクトです。10年いても70-80プロジェクトですし、平均在職期間が3年程度であることを考えると、全ての業界を網羅的になど不可能です。

もちろん特定業界に行きたいと思っていたけど、プロジェクトに入ってみたら意外と興味がわかなかったということもあるでしょう。しかしそのような経験は無駄になりませんし、明確にキャリアイメージを持って行動しているからこそ判明する「学び」であると思います。戦略コンサルティングファームでの経験を最大限有意義にするために、将来のキャリアイメージをより具体的に考えておくことは重要だと思います。

-戦略コンサルタントになる要件

Copyright© 戦略コンサルタントという選択 , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.