戦略コンサルのケース面接対策として押さえるべき数字

戦略コンサルティング会社の面接においては、フェルミ推定やケース面接で市場規模や、特定の施策による定量インパクトの推定など、「数字を概算する能力」をはかられることが多いです。市場規模や定量インパクトの推定の際に押さえておくべき数値情報をいくつか挙げたいと思います。

戦略コンサルのケース面接対策として数値情報の把握がなぜ必要か

戦略コンサルのケース面接においては、一定のスピードで思考し回答を出すことが求められます。例えば、「日本全国のコンビニの数を求めてください」という問題があった場合に、考えられるアプローチは例えば以下ですが、実際の面接では計算も含めて5-6分で回答を出すことが求められます。(1)-①あたりを地道に計算していると、(2)までたどり着かないということも起こりえます。

<日本全国のコンビニの数を求めるアプローチ例>
(1)東京都のコンビニ数を算出
 ① 東京都の駅数を算出
 ② 東京都の1駅あたりのコンビニ数を算出
 ③ ①×②で東京都のコンビニ数を算出
(2)東京都のコンビニ数から、人口比率で全国の推計
 A 東京都の人口数を算出
 B 全国の人口数は東京都の人口数の何倍かを算定した上、③に乗じて算出

戦略コンサルタントの資質として、「重要でないところに時間をかけない」というものがあります。実際に東京都の駅数が実際にいくつか?というのはあまり重要ではないところですが、数字が実態と大きく乖離していたり、同様の乖離が面接中で続くと、「この候補者は数字の感覚が弱いかもしれない(=戦略コンサルとしては向いていないかもしれない)」という懸念を持ってしまうことがあります。重要でないところに時間をかけず仮置きで乗り切りつつ、現実に近い数字であるという目線は担保しておきたいです。

また戦略コンサルティング会社の面接の中では「あなたが出した数字は、実際の数値と比べて多いと思いますか?少ないと思いますか?」という質問がよくされます。このような質問では戦略コンサルの候補者として、「誤った数字に違和感を持てるか」を試されています。その際に、ある程度の常識として大きな数字を把握しておくことにより数字の感覚も磨いておきたいところです。

ケース面接対策として把握しておくと便利な数字

日本の人口:1億2626万人(2019年7月、総務省)
日本の65歳以上の人口:3580万人(2019年7月、総務省)
主要都道府県の人口:(東京都)1,382万人、(神奈川県)918万人、(大阪府)881万人、(愛知県)753万人(2018年10月、総務省)
生産年齢人口数:7545万人、総人口の59.7%(2018年10月、総務省)
東京都の駅数:654駅(2019年、乗換案内)
女性の就業率:69.9%(2018年7月、総務省)
日本のコンビニの数:55,677店(2019年11月、日本フランチャイズチェーン協会)
コンビニの平均来客数:26,104人/月(2019年11月、日本フランチャイズチェーン協会)
コンビニの平均単価:623円(2019年11月、日本フランチャイズチェーン協会
日本のイオンの数:21,996店(2019年、イオンHP)
日本のスターバックスの数:1,497店舗(2019年、スターバックスコーヒージャパンHP)
スターバックス店舗の年間売上:1.3億円/店(2018年、スターバックスコーヒージャパンの売上、店舗数をもとに単純計算)
日本の企業数:387万人(2014年、経済産業省)
大企業と中小企業の割合:中小企業:99.7%、大企業0.3%(2014年、経済産業省)
日本の大学、高校、中学校、小学校の数:(大学)774、(高校)4,887、(中学)10,222、(小学)19,738(2019年、文部科学省)

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